風のたより

まいけるのつれづれ〜読書日記を中心に

ネオカル日和/辻村深月

本棚ぬひっそりとあった娘の本を発見。
日本のネオカルチャー、新文化のエッセイ。
ドラえもん世代の彼女がパーマン好きとはビックリ。
子どもの頃、大好きだったパーマン
コピーロボットに憧れ、マスクが脱がされそうになる瞬間、ドキドキしていた。

能の話も興味深い。のうのう能 能を知る会か。
なるほど面白くなければ、こんなに長く残ってないよな。

ビックリしたのは小学校時代の図書館司書の先生と今でもお付き合いがあること。彼女にとって図書室がいかに居心地のいい場所だったのかわかる。素晴らしいのはその司書の先生。チャイムが鳴ると教室に帰るよう促して帰す。受け止めるけど逃げ場にしない。なかなかできないことだと思う。

ミヒャエル・エンデの「モモ」の話もいい。私も昔読んだけど、時間泥棒という言葉しか覚えていなかった。道路掃除夫の話が心に響く。
「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん。いつも次の一歩のことだけ考えるんだ。ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路が全部終わっとる。」
まさにマラソンと同じ。次の電柱まで、次の信号までと考えていたら何とか42.195キロ達成できた。

読みやすいエッセイだった!