風のたより

まいけるのつれづれ〜読書日記を中心に

東京育ちの京都探訪/麻生圭子

昨年の3月の終わりに京都を訪ねた。
貴船神社の静けさ、鴨川沿いの満開の桜を堪能した。
麻生圭子さんは観光住人を自称する。夫婦で町屋を改築し、京都に住みながら、京都の伝統文化を味わい、紹介している。(当時)
私が大好きなさだまさしさんの歌にも京都や奈良が数多く登場する。化野、風の篝火、修二会。言葉て馴染んでいても、イメージすることは難しい。この本を読んでも然り。

元日の朝、いちばんに汲み上げる水を「若水」と言う。
京都の冬は山から、春は川下からやってくる。
五山の火は、ほたるの光のように儚い。

彼女の感性がとらえる京都は美しい。
また京都に行きたくなった。
できれば哲学の道を起点に疏水沿いに琵琶湖まで歩けたら素敵だ。