風のたより

まいけるのつれづれ〜読書日記を中心に

1Q84 BOOK3/村上春樹

明日にしようかなと思って読んでいるうち全部読んでしまった。それだけ緊迫感があるということか。
天吾、青豆に加えて牛河が登場したからかもしれない。
牛河の生い立ちには共感と憐憫みたいなものを覚えるが、これ以上近づかないでくれという思いが頭をもたげる。

消えたふかえりの空白感がある。
残すは最後の一巻。
韓国ドラマみたいなハッピーエンドはないんだろうな。
極めて内省的な終わり方かもしれないな。(文庫版5)

 

ついに完走を遂げた。
フルマラソンを走り切った時の、痛みも疲労感もなく、思っていた以上にさわやかに幕を閉じた。
こんなラブストーリーが他にあろうかと思えるほど、素敵なラブストーリーだった。
大きな大きな、そして危機的な回り道だったからこそ今が尊い

教育実習から帰ってきたら、近くのアパートに住んでいた友達があちら側の世界に行っとしまった。寂しかったんだろう。月が二つの世界には誰でも入れる。ほんの少しの心の隙間に使者は訪れる。

1Q84.猫の町の謎は解けない。でも、1984と違う論理の世界だから、その矛盾や謎を明らかにしようとすり必要はない。

青豆と天吾、本当によかった。

個人的にはふかえりにもう一度会いたい。(文庫版6)