風のたより

まいけるのつれづれ〜読書日記を中心に

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ちょうどいい孤独/鎌田實

孤独を生きる強さを磨く。くらべない生き方。感情日記を書いて、吐き出し、自分を認め自己肯定感を高めてソロ立ち。 鎌田實さんの実体験や傾倒した詩人についてのくだりが面白い!ボルタンスキー、田村隆一、プルーストなどなど。 わたしは昔からソロ活好き…

栗山ノート2/栗山英樹

ダルビッシュ投手の宇田川投手への細かい配慮。監督に進言するなどワンチームを作るために尽力していたんだなと改めて思う。離れることになった栗林投手に対しても、、、。 源田選手が骨折した時の落胆と焦りと迷い。源田選手と栗山監督の言葉のやりとりと涙…

栗山ノート/栗山英樹

栗山さんの現役時代のイメージはスマート。キャスター時代は甘いマスクで感じのいい人。その栗山さんがファイターズの監督、WBCの監督になり、名声を得た。でも、栗山さんはあくまで謙虚で学び続ける人だった。古典をひもとき、読書を重ね、それが投手交代、…

デトロイト美術館の奇跡/原田マハ

原田マハさんの美術の本は最初はなじまない。私の日常とはかなり遠くにある。デトロイトといえば、自動車工場とタイガース。元阪神のフィルダーがメジャー復帰して、本塁打王、打点王になった。そしてNBAピストンズ。アイザイヤ・トーマス、デニス・ロッドマ…

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹

自分が選んだ以上、後戻りはできない。多崎つくるもその友人達も定められた場所で、それぞれの道を歩み続ける。後戻りができない哀しみを胸に抱えながら。 この小説はある意味、村上春樹らしくなかった。スピーディな展開。いつも楽しんでいる遊びの比喩も少…

あの星が降る丘で、また君に出会いたい。/汐見夏衛

恩返しが出来なかった人には恩送りを。この言葉に尽きる。両親が亡くなったとき、もっと恩返しがしたかったのに。そんな思いが何処かで燻っていた。でも、この小説で「恩送り」という言葉に出会って救われた。過去を悔やむより誰かのために自分のできること…

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。/汐見夏衛

紅白歌合戦で福山雅治が映画の主題歌を歌っていたので、検索してみたら、特攻隊の話だと知った。そして元日、その映画を観た友人がこの作品の話をしてくれた。偶然というか必然だと思い、早速読み始めた。ティーン向けに書いてあるので、戦争中の日常もわか…

汝、星のごとく/凪良ゆう

読めば読むほど切なく辛くなるのに何で読んでしまうのだろう。17歳に出会った井上暁海と青埜櫂。 二人は愛し合い、そしてすれ違う。物理的距離二人の仕事に対する思い二人の金銭感覚ズレていく二人。 同じような背景をもつ二人なのに気持ちがすれ違っていく…